必ず体験する海外で「落ち込んだ時」の５つの対処法

海外に渡航し、日本とは全く違う環境で生活し仕事をすることはとても貴重な経験になります。

英語力が身につくだけではなく、世界中に人脈ができ、視野が広がり、人生観が大きくかわるなど、人として成長し、人生が変わる体験をすることになります。

それと同時に、言葉が通じずコミュニケーションがとれない、自分の英語力に不甲斐なさを感じる、日本と欧米の文化の違いに戸惑う、など「カベにぶつかり落込む体験」もすることになります。

今日は、海外で生活するときに誰もが必ず体験するこの「カベにぶつかり落ち込んだ時」の５つの対処法を紹介していきます。

「落ち込んだときの対処法」が重要なワケ

「カベにぶつかり落ち込んだ時」の対処法を知っておくことはとても重要です。

なぜなら、これらの対処法を知らないと、「カベにぶつかり落ち込んだ時」に気持ちが折れてしまい、ワーキングホリデーで体験したかったことや、やりたかったことに挑戦できずに、限りある貴重な時間があっというまに過ぎていってしまうからです。

逆に、これらの５つの対処法を知っておくことで、「カベにぶつかり落込む時期」を短い期間で切り抜けることができるようになり、海外でやりたいことにチャレンジし、世界中に人間関係が広がり、人間的にも大きく成長することができます。

海外で生活する上で避けてはとおれない「カベにぶつかり落込む時」にどう対処するかで、ワーキングホリデーの体験自体が大きく変わっていきます。

早速「５つの対処法」を紹介していきましょう。

「カベにぶつかり落ち込んだ時」の５つの対処法

いまから紹介していく「５つの対処法」知っているだけでも、海外にいって実際に落込む経験をした時にそこから脱出する役にたちます。一つひとつ見ていきましょう。

対処法１：比べるのは１００％自分だけ

「落込む体験」をしている時の多くは「人と自分を比較」していることが原因の場合が多いです。

「あの人より私は英語ができない」

「あの人より私は友達ができない」

「あの人より私は仕事ができない」

など、人と比較することで簡単にネガティブな状態になってしまいます。

そんな時はまず「自分が誰かと比べているかもしれない」ことに気づくこと。

そうすることで次のステップに進めます。

今までの道のり（過去）を振り返り、自分の成長を確認する

比較するのは「人と」ではなく「過去の自分」です。そうすることで、例えば英語を学びはじめてから「どれくらい自分が進歩しているか？」を確認することができます。

「どれくらい外国人とコミュニケーションがとれるようになったか」

「どれくらい英語を使うことに怖さがなくなってきたか」

「どれくらい主体的に自分から発信するようになったか」

こういう部分にぜひフォーカスしてみてください。そうすることで、自分が成長していること、変化していることを実感できるはずです。

自分がやりたいこと（未来）を確認する

自分の今までの変化と成長に気づいて認められるようになったら、自分がなりたい姿、やりたいことにフォーカスしていきます。どんなに小さな進歩でも自分の成長と変化を認めることができるようになると、なりたい自分とのギャップに焦りを感じることなく、一つずつ楽しみながら取り組めるようになっていきます。

ここでも比べるのは他人の価値観や尺度ではなく、自分の基準です。

自分の基準でのなりたい自分、やりたいことを持つのは最初は難しいかもしれませんが、意識しているとどんどんハッキリしていくので安心してください。

対処法２．今できる小さな一歩に集中する

「成長できていない」「停滞している」と感じる時は、今取り組もうとしていることが大きすぎたり、実行可能なところまで具体的になっていないことが原因だったりします。そんなときは、今できる具体的な小さな一歩にフォーカスすることが助けになります。

今の自分でもできそうなくらいの小さなステップ

「今できる小さな一歩」にフォーカスする時のコツは、「自分にとって確実にできそうな小ささ」までステップを小さく刻むことです。

例えば望んでいることが、

「同僚、上司とジョークを言い合って笑い会えるくらい仲良くなる」だったとしたら、

小さな具体的な一歩は

「同僚、上司に「Hi」と挨拶をする」くらい小さくしてOKです。

やってみた結果、どこかぎこちなくても全然OKです。むしろ１００点です。

できるようになりたいこと（目標）と比べたら全然小さいことなのですが、この積み重ねが大きな目標に確実につながっていきます。

逆に、この小さな一歩を飛び越えて目標に辿り着こうとすると、目標と自分の現在地とのギャップにがっかりして、失速することになったりします。（ホップ·ステップ·ジャンプで進める人はそれでもOKです！）

小さな一歩を続けていく、増やしていく

小さな一歩が踏み出せたら、今度はその一歩を続けていくことが大切です。

そして、その踏み出した具体的な一歩に、もう一つ別の小さな行動を付け加えていきます。

例えば、

「同僚、上司に「Hi」と挨拶できた」（でもまだどこかぎこちない）

次のステップは、もちろん「Hi」と挨拶し続けること、そこに

「アイコンタクトを意識してみる」を加えてみます。

「Hi」と「アイコンタクト」で最初より挨拶がスムーズになってきます。

あとはこの調子で、小さなことを一つずつプラスしていきます。

·笑顔を意識してみる

·声のトーンを一段上げてみる

·「How are you?」と付け加えてみる

·「How was your weekend?」と聞いて話を広げてみる

こうやって、小さなできることを少しずつ増やしていくうちに気づいたら、

「同僚、上司とジョークを言い合って笑い会えるくらい仲良くなる」という、できるようになりたかったことをやっている自分に気づくはずです。

フォーカスするのは実行可能な、具体的な小さな一歩です。

対処法３．誰かに話しを聞いてもらう

「自分が一杯いっぱいな時」や「心が折れそうな時」にとても効果的なのが、誰かに話して聞いてもらうことです。一人で考えて解決できたり、気持ちが切り替えられるようなら、そもそも「心が折れそう」な状態になっていないはずです。なので、そんな状態のときは一人で考えるよりも誰かに話をすることをオススメします。

正直な思いや気持ちを話をすることでガス抜きできる

たとえ、相手がワーホリや海外で生活したことがない人でも話を聞いてもらえるだけでラクになります。ポイントは自分がその時に感じている感情や考えていることを正直に話すこと。

「かっこわるいから」「恥ずかしいから」という理由で本当のことを話さないと、いつまでもくすぶったままになってしまいます。

話をすると、余裕ができ自分を客観的に見ることができる

「弱音」や「ネガティブ」なことでも表現して聞いてもらうだけで、気持ちがラクになって余裕がでてきます。そして、自分に余裕がでるとそこで初めて自分がいる状況を客観的に見ることができるようになります。そうすると、それまでとは違う視点で人や環境を見ることができるようになったり、思いもつかなかったポジティブな考えが浮かぶようになります。

ポジティブで前向きな人に話を聞いてもらう

話を聞いてもらう時に大切なのが、できるだけ「ポジティブで前向きな人」に話を聞いてもらうことです。ポジティブな人と話すことで、一度ガス抜きをしてラクになったあとで、前向きな考えや解決策が思い浮かびやすくなります。

理想的には、同じような体験を以前にしていて、それを乗り越えた人に話をきいてもらうのが一番です。そういう人だと、苦しい時の状況も理解して共感して話を聞いてくれるし、解決策や具体的な次の行動などポジティブな話もしてくれます。

逆に、「落ち込んでいる時」に自分と同じような状態の人に話しを聞いてもらうときは少し注意が必要です。気持ちをシェアできることで少しラクになるかもしれませんが、グチの言い合いのようになってしまい、具体的にできる行動などポジティブな変化につながる話にならないことが多いからです。

誰もいない時は考えを紙に書き出すのも効果的

「ポジティブで前向きな人と話をする」と言っても、なかなか周りに話せる人がいないこともあると思います。そんな時は、「自分の思いや気持ちを紙に書き出す」ことをオススメします。だれかに見せるわけではないので、箇条書きでも殴り書きでもなんでもOKです。

目的は一度全部だしてしまうこと、そして出したものを自分の客観的に見てみることです。同じような言葉が何度も出てきても大丈夫です。スッキリするまで書き出すことで、人に話すのと同じような効果があります。

対処法４．元気が出る映画をみる·音楽を聴く·本を読む

一人でできる気持ちの切り替え方法として、とても有効なのが「元気がでる映画·音楽·本」を活用することです。

「なぜかこの映画を見ると元気がでる」「この曲を聴くとテンションがあがる」「この本を読むと気持ちが落ち着く」など、気持ちが切り替わるきっかけになるものであればなんでもOKです！

「元気がでる」以外の映画·音楽·本もオススメ

「元気がでる」ほかにも、「泣ける」「笑える」などいくつかレパートリーがあるといいかもしれません。思いっきり泣いた後も、思いっきり笑ったあとも、両方共同じようにスッキリします。そして気持ちがラクになります。

少しでも余裕ができれば、それまでと違う考え、違う行動ができるようにります。

自分のお気に入りを用意しておく

気分が切り替えに使える、自分にとって特別な映画や、音楽、本をリストアップしておくことをオススメします。実際に、カベにぶつかって「落ち込んでる時」はどんな映画や音楽がいいか考えている余裕がなかったりします。

そんな時に、用意していた自分のリストからただ音楽をかけてみる。それだけで気分が変わり、状況が好転するきっかけになっていきます。

ぜひ、出発前に自分のお気に入りリストを作ってみてください！

「落ち込む体験」を乗り越えることで変化·成長できる

実際に、海外での生活が始まると、新鮮で初めての体験、新しい人との出会い、英語が伝わる経験など、「ワーホリに来て良かった～」と思える楽しく手応えのある経験をたくさんすると思います。

それと同時に、英語が分からず伝わらずにコミュニケーションがとれないもどかしい体験、初めての海外生活で日本とのギャップに圧倒されてストレスを感じる体験など、「日本に帰りたい～」と思う時期もくるとおもいます。

海外で生活する時には「カベにぶつかって落込む体験」を程度の差こそあれ、だれもが必ず経験することになります。

その時にどう「落ち込んでいる自分の状態」に対処するかで、その後のワーホリ体験が大きく変わってきます。しっかり対処することで、そのカベを乗り越えた後に大きく変化·成長し、望んでいた海外での体験をより満喫することができるようになります。

まず、日本できることから試してみる

今回紹介した「５つの対処法」はなにも海外で生活する時にだけ有効なわけではありません。

日本で生活するときにもそのまま使えるものです。

日々の「仕事」「人間関係」などでカベにぶつかって悩んだ時や、落ち込んだ時にもぜひ活用してみてください。そうすることで、「自分の状態」をポジティブで前向きに修正することが自然とできるようになっていきます。

そして、実際に海外生活が始まり、カベにぶつかって落ち込んだ時には、短い時間で自然に自分の状態を修正することができるようなります。

まずは、「５つの対処法」から１つを選んで試してみてください！