英語でキャッチボールを続ける4つの方法
「スムーズに日常会話ができるよになりたい!」
「友達と楽しく会話ができるようになりたい!」
英語を勉強している人にその理由を聞くと、ほぼ必ず帰ってくる答えです。
そして、これらができるようになるために、「英単語」「英文法」から「リスニング」「スピーキング」などの英語の勉強をしていくのですが、実はこれだけでは相手とのスムーズなコミュンニケーションや、友達になるような相手とのつながりを持てなかったりします。
英語を聞けて·話せるようになるためのトレーニングは必要ですが、相手とつながる、スムーズなコミュニケーションをとれるようになるにはいくつかの大切なポイントを知っておく必要があります。
今日は相手としっかりつながりコミュニケーションをとるための、「英語でキャッチボールを続ける方法」を紹介していきます。
今日のテーマを学んで得られること
今から紹介する大切なポイントを理解し、実践することで、英語でのコミュニケーションが確実に変わります。そして次にあげるような変化を体験することになります。
·会話のキャッチボールがつづく
·コミュニケーションがスムーズになり噛み合う
·相手とのつながりができやすくなる
- 英語で会話ができている実感がもてる
なぜ、このような変化が起きるかというと、今から紹介していく方法は日本語での会話であれば誰もが自然にしていることだからです。
どんな言語であれ、コミュニケーションをとるときには自然としているポイントなので、これらを知り実践することで当然会話がスムーズになっていきます。
英語ができるだけではコミュニケーションがとれない理由
ただ、英語を学んでいる時に多くの人たちは、ちゃんとした英語を話すことに意識がいきすぎてしまう傾向があります。
そして、日本語での会話であれば当たり前にしている、相手とのコミュニケーションをとるために必要な重要なポイントが忘れさられてしまうのです。
そのため、たとえ正しい単語や文法で英語を理解できたり話せたりしても、コミュニケーションがぎこちなくなってしまったり、噛み合わなくなってしまうことがあるよくあります。
この大切なポイントを知り、会話の中で意識して使うことで、ぎこちなさは減り、代わりにコミュニケーションがスムーズになり噛み合うようになっていきます。
今からそれらのポイントを一つずつ見ていきましょう。
英語でキャッチボールを続けるための4つのポイント
1.受け取る
1つ目は「相手がなげてきた言葉を受け取ることです」。実は英語を使い始めのころはこの「受け取る」が以外とできないことが多いのです。そして、そのためにコミュニケーションがぎこちなくなってしまうのです。「受け取る」方法はいくつかあるので紹介していきます。
「あいずち」で受け取る
日本語であれば相手の言葉に反応して無意識にしている「あいずち」ですが、英語でのやり方を知らないと、「無言」「無反応」になってしまいがちです。英語の「あいずち」でしっかり反応することで、相手は「聴いてもらっている·受け取られている」と確信をもって話を進めていくことができます。いくつか例をあげるので、使いやすそうなものから使いはじめてみてください。
·Oh, Ah, Wow(お~、あ~、わお!)※これだけでも「受け取ったことになります」
- Yes, Ah-ha, OK(はい、うん、オッケー)
- I see(なるほど)
- That’s right. (good, nice etc…) そうですね。
- Me too.(私もです)
- さらに詳しくはIICレッスンで「様々なあいずち」を学ぶことができます。
大切なポイントは「とにかく反応する」ことです。こちらが無反応だと相手は「伝わっているのか?「伝わっていないのか?」自信がないまま会話を続けることになります。その状態でコミュニケーションを続けても、相互理解や互いのつながりなどを築くことはできません。
最初は、2つか3つくらいの自分にとっての「定番のあいずち」を覚え使い始めることをオススメします。
ジェスチャー/表情/アイコンタクトで受け取る
「受け取っている」ことを示すことができるのは「あいずち」だけではありません。「ジェスチャー」「表情」「アイコンタクト」の組み合わせでも十分に表現することができます。
·ジェスチャー
受け取ることを示せるジェスチャーで一番簡単なのは「うなずく」ことです。うなずくことで、相手の言葉を理解していることを示せます。また「首をかしげる」ことで、「受け取ったけど、いまいち理解できていない」ことを示すこともできます。
·表情
ジェスチャーに「表情」を組み合わせることで、さらに「受け取っている」ことをハッキリと示すことができます。例えば、「うなずき」に「笑顔」を組み合わせることで、ただ受け取っているだけではなく、「好意的に受け取っている」ということを示すことができます。また、「首をかしげる」に「困った顔」を組み合わせることで、「困惑している·理解できていない」ことをより明確に示すこともできます。
·アイコンタクト
「ジェスチャー」と「表情」に「アイコンタクト」を加えることで、さらに意思疎通が明確にできるようになります。逆に言えばこの「アイコンタクト」が抜けるだけで、相手に与える印象がガラリとかわってしまいます。例えば、「うなずく」+「笑顔」に「アイコンタクト」が欠けてしまうと、「好意的に受け取っているのか·皮肉なのか·実は嫌なのか」相手は混乱してしまいます。
「ジェスチャー」「表情」「アイコンタクト」で「受け取っている」ことを示すときには、できるだけ3つを合わせて使うことが重要です。最初は3つ同時に使いにくいかもしれませんが、一つずつ練習してぜひ身につけることをオススメします。
2.返す
相手のコミュニケーションを一度「受け取る」ことができたら、今度はこちらから何かを返す番です。そうるすことで会話がキャッチボールになり、「噛み合っている感」や「つながっている感」を感じやすくなります。「返す」にもいくつかの方法があるので紹介していきます。
短い文章でコメントする(3語~でOK)
相手が話してきた内容に簡単なコメントをすることで、相手にボールを返します。ここで気の利いたコメントをする必要は一切ありません。シンプルに相手の言ったことを要約するだけでも、会話はスムーズに進んでいきます。一つ例を上げます。
相手:Hey, I went to see the latest movie at the theater in downtown yesterday. It was so much better than I expected!
(ヘイ、最新作の映画を見に行ったんだ、ダウンタウンの映画館に、昨日。すごく良かったんだ、予想してたより!)
いきなりこんなに話されてもちょっと困りますよね(笑)
そして、いっきにまくしたてられて後半は理解できないこともあるかもしれません。
そんなときはわかった部分だけでシンプルな文章を作って「返す」だけでOKです。
自分:Oh, You went to see a movie!!(英語を見に行ったんだ!!)
これだけです。
「新作の映画」「ダウンタウンの映画館」「予想してたよりよかった」などに触れる必要はありません。分かった部分だけでコメントを作って返すことで、相手は同じ話題で話を続けていきます。
もし、理解できた部分が「予想してたよりよかった」だったら、その部分を切り出して「Oh, it was better than you expected!!」と返してもOKです。そしたら、そのポイントについて相手は引き続き話始めるはずです。
もちろん、理解できた範囲がもう少し広ければ、その全部にコメントをしてもOKです。
ポイントは「全部が聞き取れなくても、コメントして相手のボールを返せばOK」と知っておくことです。
質問で返す
次の方法は「質問で返す」です。相手に「質問」をすることで、会話のボールを相手に返し、話の続きをうながすことができます。
上記の例文であれば、こんなふうに「質問で返す」ことができます。
相手:Hey, I went to see the latest movie at the theater in downtown yesterday. It was so much better than I expected!
自分:Oh, that’s nice! How was it?(お~、それはいいね!どうだった?)
「質問で返す」は「短い文で返す」に比べパターンが少ないので、覚えやすく会話に使いやすいです。いくつか「よく使える便利な質問」を上げておくので参考にしてください。
- How was it?(それはどうだった?)
- How did you like it?(どうだった?※上記とほぼ同じ意味)
- How about you?(相手の質問に答えたあと、同じ質問をそのまま相手に返す)
※相手の言っていることが理解できない時に、「Sorry, could you say that again?」と聞くことも、「質問で返す」に含まれます。
ポイントは、使いやすい「質問」を2つ3つ覚えてしまい、会話の中で使ってみることです。そうすることで、「会話のキャッチボール」が続く手応えを掴むことができ、少しずつ質問の幅も広げていくことができます。
接続詞で話の続きを「促す」
もう一つとても使える「接続詞で返す」を紹介しておきます。「コメントする」「質問する」に比べてかなり簡単なので、一度使い方を掴むとかなり役に立ちます!
使うのは下記に紹介するいくつかの接続詞です。
- and…(そして…)
- then…(それから…)
- so… (それで… /だから… )
- because… (なぜなら…)
紹介した例文に当てはめるとこのようになります。
相手:Hey, I went to see the latest movie at the theater in downtown yesterday. It was so much better than I expected!
自分:Oh, because… ?(お~、なぜなら?)
相手が話している内容の最後に「接続詞」をくっつけて、話の続きを「促す」ことで引き続き相手に話してもらうことができます。
この方法を使うにはある程度「話の内容」を理解している必要がありますが、全て理解できていなくてもコツをつかめれば活用できます。
3.日本語でいいから「受け取る」「返す」
ここまで初回してきた「受け取る」「返す」を繰り返すことで、英会話のキャッチボールは確実に続くようになっていきます。なによりも大切なのは「相手の話に反応する」ことです。その反応の仕方が「受け取る」「返す」のどちらかになるだけです。
そして、実は日本語で「受け取る」「返す」をしても、会話のキャッチボールは続いて聞きます。
相手の反応は「なに?どういう意味?」など話している話題がスムーズに進むことはないかもしれません。
でも、英語でしっかり対応しようとして「無言」「無反応」などになってしまうよりも、相手のコミュニケーションを考えた場合には何100倍もプラスになります!
そして、「日本語がでてしまってもOK!」と自分に許可をしておくと、気持ちがとてもラクになります。結果的に、英語が出てきやすくなったりして、コミュニケーションが円滑にとれるようになります。
日本語の会話では当たり前にある「要素」を意識する
いかがだったでしょうか?
もしかすると、改めて言われるまでもなく誰もがコミュニケーションをとる時には自然とおこなっていることだったのではないでしょうか?
·あいずちで受け取る
·うなずきやアイコンタクトで受け取る
·言葉をそのまま返す
·短くコメントする
·質問する
·接続詞でうながす
など、日本語だったら当たり前のしていることばかりだったと思います。
ただ、英語になったとたんに「しっかり文章で話そう」「間違えないようにしよう」などの意識が働き、通常の会話であれば自然にとりいれられているこれらの要素が忘れ去られてしまいやすいんです。
結果として、「単語」や「文法」などが正しい英語を話せているのに、なぜか会話が噛み合わない、相手とつながっている感じがしないなど、本当に望んでいることとは違う体験をしてしまったりするんです。
ポイントは自然の会話やコミュニケーションで行っているコトを英語の会話にも意識的に持ち込むことです。
英語で会話をする目的は「英語を正しく話すこと」や「英語が上達すること」ではなく、目の前の相手とコミュニケーションをとること、理解しあえることだと覚えておいてください。
その目的が果たせれば、いつも正しい英語でなくてもいいんです。
1つ意識するだけで英語の会話が変わる
これから英語でコミュニケーションをとる時に、今日紹介したポイントを意識的につかってみてください。
いきなり全部ができる必要はありません。
一つずつ試しながら、ゆっくり身につけていってください。
「今までよりキャッチボールが自然とつづく」
「以前より会話がもりあがるようになる」
「相手と仲良くなりやすくなる」
など、きっと今日学んだことのすべてが身につく前に、自分の英語コミュニケーションに変化を感じはじめるはずです。
そして、英語でコミュニケーションをとることにもっと手応えを感じ、もっと楽しくなっていくはずです!
コメント