英語コミュニケーションが飛躍的に向上する「5つの非言語コミュニケーション」
英語を学び始め、少しずつ英語力がついてくる。
でも、いざ英語でコミュニケーションをとってみると、どこか噛み合わず、コミュニケーションがスムーズに進まない。単語も文法も、そして発音も合っているはずなのに…
苦い思いをしながら、「英語力」を上げるためにさらに英語の勉強に取組む、もしくはその体験でモチベーションが下がってしまい英語の勉強からフェードアウトしてしまう。
どちらもとてもよく聞く、英語を学ぶ時にある体験談です。
でも、実はより英語でのコミュニケーションがとれるようになるために、必要なことが「英語力」以外にもあるんです!
これだけで「英語コミュニケーション力」が劇的に上がる
今日は英語コミュニケーション力を劇的に向上させる「5つの非言語コミュニケーション」を紹介していきます。
この「非言語コミュニケーションの5つ」を理解し、意識的に使えるようになることで、自分の英語力は変わらないのに、
·コミュニケーションがスムーズになる
·会話がかみ合い、意志相通がしやすくなる
·英語での会話が楽しくなる
こんな変化を体験し、驚くことになるはずです。
英語コミュケーション力UPに必要な2つのコト
「英語でコミュニケーションがとれるようになりたい!」
「英語のコミュニケーション力を上げたい!」
そう思った時に、だれもが取り組のが「英語力」の向上です。
でも、実は英語コミュニケーション力は「英語力」だけでは上がらないのです。
なぜなら、「英語コミュニケーション力」は「英語力×非言語コミュニケーション力」だからです。
「英語力」×「非言語コミュニケーション力」=「英語コミュニケーション力」
例えば、「英語力」が10段階で8の人がいたとします。英語力はかなり高いです。
でも一方で「非言語コミュニケーション力」が2だとします。そうすると、この人の「英語コミュケーション力」は、
「英語力:8」×「非言語コミュニケーション力:2」=「英語コミュケーション力:16」
となります。
もう一人は、「英語力:4」で最初の人に比べると英語力は半分ですが、「非言語コミュニケーション力:9」とこちらは高いとします。そうすると、
「英語力:4」×「非言語コミュニケーション力:9」=「英語コミュケーション力:36」
と、総合力の「英語コミュニケーション力」では「英語力」が高い人を上回ることになるんです。
実は、「非言語コミュニケーション」は誰もが無意識に使っています。
大切なことは日本語と英語とでは「非言語コミュニケーション」の表現が違うことを理解し、英語を話すときには英語の非言語コミュニケーションを使えるようになることです。
そうすることで、英語でのコミュニケーションの質が飛躍的に向上します!!
早速、「5つの非言語コミュニケーション」と、日本語と英語での違いを見ていきましょう。
5つの非言語コミュニケーションを知る
普段は無意識に使っている5つの表現を知ることで、これからは5つの非言語コミュニケーションを意識的に使えるようになっていきます。
「非言語コミュニケーション」の種類は下記の5つになります。
- ボディランゲージ
- 表情
- アイコンタクト
- 声のトーンと大きさ
- 姿勢
「日本語」でも「英語」でもこの5つの種類は変わりません。どの言語を話していたとしても、例外なく全員がこれらの5つの非言語コミュニケーションを常に使っています。
ただ、言語によってそれぞれの「表現の仕方」や「大きさ」「抑揚」「頻度」が違うのです。
わかりやすく言うとこうなります。
日本語の「非言語コミュニケーション」=「小さい」「抑揚ない」「使う頻度が低い」
英語の「非言語コミュニケーション」=「大きい」「抑揚がある」「使う頻度が高い」
今から1つずつ具体的にどのように違うのかを解説していきます。
1.ボディランゲージ
ボディランゲージは会話の時に使う、身振り手振りや、うなずきなどの顔の動きのことです。
「日本語」と「英語」ではこのボディランゲージの「使用頻度」と「大きさ」がかなり違います。
英語のボディランゲージ
- 話す時は身振り手振りをよく使う=常に動いているくらいでちょうどよい
- 身振り手振りが大きい=身体全体を使ってボディランゲージで表現する
日本語のボディランゲージ
- 話す時は身振り手振りが少なく、手を組んで全く使わないこともある
- 使うときも表現が小さい=なにか遠慮して、本音を言っていないように見える
英語を話すときのボディランゲージは、「常に身振り手振りを使う」「身体を大きく動かす」この2点を意識することがポイントです。
2.表情
口の動き、目や眉の動き、その他の顔のパーツの動きで、話している時のこちら側の感情を表現します。
英語の表情
- 口、目、眉など顔全体の動きが大きい=その時の感情や率直な反応が分かりやすい
- 口や目を開く、眉を吊り上げるなど、「大きく広がる表情」は喜び、嬉しい、驚きなどポジティブなものが多い。
- 口をすぼめる、目や眉を「中心に寄せる表情」は深刻、嫌なこと、思案中、真剣などネガティブでシリアスなものが多い。
日本語の表情
- 口、目、眉などの動きはあるがとても小さい=その時の感情や率直な反応が分かりにくい
·日本人同士であれば理解しあえるかもしれないが、英語圏の人にはニュートラル過ぎて分からない=「日本人が何を考えているか分からない」言われる大きな理由の一つ。
表情での表現の違いは日本語と英語ではかなりの違いがあります。
そして、英語でコミュニケーションをとる時に誤解を生む大きな要因でもあります。
英語を話す時には、必ず表情も一緒に伝えることを意識するようにしてみてください。
そして、その時の表情は普段の5倍くらい大げさに動かしてちょうどいいくらいです。
3.アイコンタクト
会話の時に相手と目を合わせている時間や頻度ですが、これも日本語と英語で大きく違います。
英語のアイコンタクト
- しっかり相手の目を見て話す=アイコンタクトがあると、自信がある、好意的な印象を与える
- アイコンタクトの時間が長い=目を見る時間はどれくらいがちょうどいいのか最初は分かりにくいかもしれませんが、最初は「見すぎる」くらいでちょうどいいです。
日本語のアイコンタクト
- 目をしっかり合わせない、ぼんやり見る=英語の場合、これは自信がない、話をしたくないという印象を与えてしまいます。
- アイコンタクトの時間が短い=なにか隠し事がある、後ろめたいことがあるなど、ネガティブな印象を与えてしまいます。
アイコンタクトをしっかりとることは、最初「恥ずかしい」「気まずい」などと難しく感じるかもしれません。でも、一人の大人として相手と対等にコミュニケーションをとれるようになるためには非常に重要なポイントです。
4.声のトーン&大きさ
声のトーン&大きさも日本語と英語で大きく違います。その分、英語コミュニケーションの質に与える影響もかなり大きいので、意識して変えることで英語コミュニケーション力は大きく向上します。
英語の声のトーン&大きさ
- 抑揚が大きく、トーンが大きく変わる=抑揚と声のトーンの変化で、意志や意図をしっかり伝えます。
- この日本語に比べて声が大きい=伝わる大きさの声でしっかり発話することで、自信がある、伝える意志がある、本音を話しているというポジティブな印象を与えます。
日本語の声のトーン&大きさ
- 抑揚とトーンの変化がない=抑揚とトーンが小さいと、話している話題に気持ちが入っていない、興味がないと思われます。
·英語に比べて声が小さい=自信がない、本音を言っていない、なにか誤魔化そうとしている、というようなネガティブな印象を与えてしまいます。
日本では声のトーンや抑揚、大きさを抑えた話し方は、「控えめな表現」「相手の気持ちを考えた表現」などとポジティブに捉えられることがあるかもしれません。一方、英語圏ではこれが「自信がない」「本音を言っていない」「隠し事がある」というようなネガティブな印象になってしまいます。
この部分は「表情」や「アイコンタクト」と比べると比較的変えやすいものだと思うので、最初はここから始めるといいかもしれません。
5.姿勢
姿勢の違いは一見わかりにくいかもしれませんが、日本人と英語圏の人では大きく違います。
そして、それぞれの姿勢が英語を話す時に意味することも大きく違います。
英語の「姿勢」
- 背筋がすっと姿勢がよく、肩と胸が開いている、顔が上がっている=背筋が伸び、肩と胸が開いている(はっている)ことでボディランゲージを使いやすくなり、声も自然と出るようになります。また、顔が上がることでアイコンタクトがしやすくなり、表情もハッキリ見えます。そのため、意欲や自信があるなどポジティブな印象を相手に与えます。
日本語の「姿勢」
·猫背ぎみで、方と胸が閉じ気味、顔が下を見ている=この姿勢になることで、大きな声も出にくく、ボディランゲージも使いにくくなります。また、伏し目がちになるので、アイコンタクトが切れやすくなり、表情も見えにくくなります。結果として、自信がない、意欲がない、シャイ、本音が見えない、などネガティブな印象を与えてしまいます。
姿勢は無意識に身についてしまっているもので、もしかすると変えるのが一番むずかしいかもしれません。でも、実はここが変わると他の4つの非言語コミュニケーション、「ボディランゲージ」「アイコンタクト」「表情」「声のトーン&大きさ」のすべてが変わってきます。
なので、英語を話す時に一番意識するのはこの「姿勢」、そして他の「非言語コミュニケーション」をもう一つ意識する。そうすることで、英語の非言語コミュニケーションが身につくスピードが上がり、同時に英語コミュニケーションの質問も上がっていきます。
英語を話す時は「英語の非言語コミュニケーション」
紹介した「5つの非言語コミュニケーション」はどんな言語であろうとも、すべての人が使っています。
大切なのは日本語と英語の「非言語コミュニケーション」が違うということを理解して、英語を使えるようにするだけではなく、英語の非言語コミュニケーションも学び使えるようにすることです。
どんなに英語(言語)を学んでも、非言語コミュニケーションが日本語バージョンのままだと、相手に理解されなかったり、誤解をされたり、会話がどこか噛み合わず相手と打ち解けられない経験をすることになります。
逆を言えば、英語の非言語コミュニケーションを知り、意識的に使えるようにすることで、英語コミュニケーションの質は飛躍的に向上します。
英語力が今のままでも、
·伝えたいことが表現できるようになったり、
·相手が理解してくれるようになり、コミュニケーションがかみ合うようになります。
そして、結果的に「英語でコミュニケーションを取ること自体が楽しくなる」という相乗効果も期待できます。
英語の非言語コミュニケーションを身につけるために
英語を学ぶのにはある程度の時間が必要ですが、英語の非言語コミュニケーションを学び身につけることは格段に短い時間で可能です。
まずは、英語を使うとき、そして学ぶ時にも、今日紹介した「5つの非言語コミュニケーション」を意識して使うようにしてみてください。
さらに、日本語を使う日常生活でも、出来る範囲で「非言語コミュニケーション」を意識的に変えてみることをオススメします。
それだけで、英語コミュニケーションが飛躍的に向上していくことにきっと驚くはずです。
一つずつでいいのでぜひ試してみてください!!
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