伝わる英語を話す3つのポイント
「なんでこんな簡単な単語が通じないの?」
「単語も文法もぜったい合ってるはずなのに、伝わらない…」
こんな体験したことありませんか?
がんばって英語を勉強して、勇気をだして思い切って話しかけてみたら「全然通じない」と本当にがっかりします。そして、自分の英語に対する自信がガラガラとすべて崩れてしまいます。
そうすると、英語を話す機会に出会っても萎縮してしまい声をかけることができなくなってしまいます。本当はものすごく英語を話せるようになりたいのに!
「3つのコツ」で英語が伝わるようになる
今日はそんな体験をして「伝わる英語を話したい!」思っているあなたに、シンプルで誰でもできる「伝わる英語を話す3つのコツ」を紹介していきます。
この3つのポイントを理解して実践することで、
·今まで通じなかったフレーズや単語が通じるようになって、
·自信を持って英語を話せるようになっていきます。
さらに、この3つのポイントをトレーニングして自分のものにすることで、英語ネイティブのようにかっこよく英語が話せるようになることも可能です。
日本人の英語が伝わりにくい理由
なぜ、単語も文法も合っているはずの英語が通じないかと言うと、日本語と英語では発話の方法が全く違うからです。
他の国の英語を第2言語として話す人達は、様々なアクセントやイントネーションの英語を話しますが、それでも英語ネイティブに通じます。
それは彼らの母国語と英語で発声方法が重なっているところが多く、第2言語として英語を話す時でも自然と「音として伝わりやすい英語」になっているからです。
一方で日本語は、英語と重なる部分が極端に少ないので、私達が日本語の感覚で英語を話しても他の国の人たちと同じようには英語が伝わらないのです。
そのため、私達日本人は他の国の英語を第2言語として(英語ネイティブも含めて)話している人たちが自然としている(日本人はしていない)発音のポイントを身につける必要があります。
そのポイントを今から一つずつ紹介していきます。
英語が伝わるようになる3つのコツ
今から解説する「3つのコツ」はとてもシンプルですが、これらを意識して実践することであなたの英語は確実に伝わる英語に変わります。 ぜひ当たり前と思わずに実際に英語を声にだしながら読み進めてみてください。
1.大きな声で発音する
1つ目のポイントは「大きな声で発音する」です。「え?それだけ?」と思うかもしれませんが、あなたの英語が伝わるかどうかを分けている一番のポイントは実はここです。
日本人の話すボリュームは英語ネイティブや他の外国語を話す人達に比べると極端に小さいのです。
原因はもちろん言語の発声の仕方もあると思いますが、コミュニケーションのとり方の違いが大きいと思います。
英語の場合(他の言語も)、自分の考えや意見をしっかり表現して相手に伝えます。そして、それらの考えや意見を音としても、相手までしっかり届けます。ボールを相手にしっかり渡すイメージです。
一方で日本語は自分の考えや意見は相手の様子を見ながら調整しながら出していく傾向があります。ボールを相手に直接渡さず、「こんなんでどうですか?」と自分と相手の間に置いて、相手に取りに来てもらうイメージです。そして、音としても同じことをします。相手に直接届けるようなボリュームではなく、少し伺うような小さめのボリュームになります。
英語を話す時にこの日本語と同じボリュームで話すと、直接届けてもらうことに慣れている英語ネイティブ(他の言語も)にはボリュームが小さすぎて、なにを言っているのか聞こえにくくなります。そして、「Excuse me?」と聞き返すことになります。 どんなに単語や文法が正しくても必ず聞き返されます!
なので、大切なのは英語を話す時は日本語を話すボリュームの2~3倍くらい声を大きくして話すことです。
自分の考えや意見だけでなく、英語の音もしっかり相手に届けるイメージで話すと伝わりやすさが飛躍的に向上します。
2.息をしっかり吐く
2つ目ポイントは「息をしっかり吐く」です。「英語の発音」と「息を吐くこと」のつながりがピンとこない人もいるかもしれませんね。なぜ、「息を吐く」が大切なのか今から説明していきます。
英語と日本語の発音で大きく違うのは、子音と母音の使い方です。
通常、日本語では子音と母音がセットになって発音されます。「か」なら[k]と[a]、「す」なら[s]と[u]というようにです。
一方で英語は子音だけで(母音なし)発話する音が数多くあります。例えば、Hot [hɑ́t ]は最後の音が子音で終わります。でも、これが日本語の母音とセットになるパターンにひっぱられると「ホット」[hɑ́to ]と母音で終わる音に変わってしまいます。
たったこれだけなのですが、英語ネイティブや他の言語(子音を使う)をベースに英語を話す人達には伝わらなくなってしまいます。
そして、この子音をハッキリ強く発音する時に必要なのが、息を吐くということなのです。
先程のHot [hɑ́t ]も息を強く履くことで最後の[t]の音がしっかり出て子音で終わります。
これが変わるだけで、英語の発音が劇的に伝わるものになります。
子音だけの音は日本人にとって全くと言っていいほど馴染みがないので、最初は違和感があります。口が母音で終わる形を覚えているので、子音だけの音に慣れ発音できるようになるにはある程度練習が必要ですが、「息をしっかり吐く」ことで子音の発音が身につきやすくなり英語も確実に伝わるようになります。
3.息をつなげて話す
3つ目の「息をつなげて話す」は2つ目の「息をしっかり吐く」の応用です。
「息をしっかり吐く」ことで子音の発音が強くハッキリとし、英語の単語が英語ネイティブが聞き取りやすい音で発音できるようになります。
ただ、この「息を吐く」をだけを意識しすぎると、文章を話すことになった時にそれぞれの単語が独立してしまい、ブツ切りのとても聞きにくい英語になってしまいます。
例えば、「Can I get a blanket, please?」のフレーズを発生する時に、しっかり発音することを意識すると、
「キャン アイ ゲット ア ブランケット プリーズ」
と単語がバラバラになりがちです。発音はバッチリだったとしても、実は相手にとっては非常に聞きとりにくいのです。
「ブランケットを 一つ いただいても よろしい ですか?」と単語ごとに細切れにされると、日本語でも分かりにくいですよね。
代わりに、
「キャナイゲッタブランケット、プリーズ」と一息で言ってしまった方が伝わりやすくなります。
この時に息をつなげて話すのがポイントです。文字通り一息で発話するのですが、単語と単語のつなぎの間も息を吐き続けるのがコツです。
「Can(吐く) I(吐く) get(吐く) a(吐く) blanket,(吐く) please?」
こんなイメージです。こうすることで、子音の音をしっかりと発音しながらもスムーズでなめらかフレーズを発話できます。そして、英語ネイティブにも理解してもらいやすくなります。
細かい話をすると、リエゾン(音の連鎖)などもありますが、この「息をつなげて話す」ができていると、英語との音の連鎖(リエゾン)も自然とできるようになっていきます。
伝わる英語に共通する「3つのポイント」
英語でコミュニケーションをとるために、必ずしもネイティブのような発音を完璧に身につける必要はありません。
実際に世界中で話されている英語も話す人の出身国によってアクセントもイントネーションも様々です。
それでも、英語ネイティブはそれらの英語を理解しますし、第2言語として英語を話す人達もそれぞれの特徴がある英語を理解してコミュニュケーションを取ります。
アクセントもイントネーションも様々なのに伝わるのは今日紹介した「3つのポイント」だけは共通しているからです。
「伝わる英語」を身につけるために
今日学んだことをぜひ普段の英語トレーニングや英語での会話の中で意識して使ってみてください。
たったこれだけで、今まで通じにくかったあなたの英語が突然通じるようになることに驚くはずです。
「3つのポイント」が完全に自分のモノになるには、ある程度の期間意識をし続ける必要はありますが、コミュニケーションにおける変化はすぐに表れます。
次に誰かと英語のコミュニケーションをとる時から、その機会がすぐにはない場合は次の英語トレーニングから、早速「3つのポイント」を意識しはじめてみてください。
自分の英語の音が変わり伝わるようになると、手応えを実感でき英語でコミュニケーションをとる自信がついてきます。そして、英語トレーニングのモチベーションも上がってきますよ!
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